話の束

本業のかたわら、たまに本も書いています。それとは別で、きままにエッセイとか小説とか、ぽろぽろと書いてみたいと思いました。

過去は忘れなければいけない

僕たちは過去を覚えていない。

誰かに思い出されるまでは。

過去の事実を思い出して、

過去の思いを思い出して、

そして時間を巻き戻してしまう。

 

僕たちは過去を忘れなければいけない。

思い出した過去を忘れなければいけない。

それは逆説でも風刺でもなく、

ただ、忘れることで救われるからだ。