話の束

本業のかたわら、たまに本も書いています。それとは別で、きままにエッセイとか小説とか、ぽろぽろと書いてみたいと思いました。

どれだけ苦しくても、経営者にメンターはいない

だいたいの年収が3000万円になって思うことがある。

 

僕が今成功している原因があるとすれば、それは単純に運がよかったからだ。

 

その上で、行動面で良いことがあったとすれば、それはなんだろうか、ということを考えた。

おそらくそれは3つある。

 

第一に、それは「自分の運を疑わなかった」ことにあるだろう。

 

独立して、借金で生活していた時期もある。

けれどもその状態でも、自分は何とかなる、と思っていた。

奇しくもそういうタイミングに限って、10年ぶりのクライアントから連絡を受けたりして、なんとかなってきた。

 

 

第二に、勉強だけはちゃんとした、ということ。

 

仕事柄、新しい情報が必要だ。それも市場に出回るような情報ではなく、アカデミックでかつ実証がされていないレベルのもの。

そんな情報にお金をかけて集めて、そして自分の言葉に変えていった。

 

 

第三に。これが多分一番大事だ。

どんなに苦しい状況でも、僕は誰にも相談しなかった。

 

正直、この行動はあまりお勧めしない。

ダメだったらどつぼにはまるから。

けれども僕の場合には、自分の運をまったく疑っていなかった。

だから妻に渡す生活費についての借金が300万円を超えても、来月の収入予測がまったくたたなくても、僕は誰にも相談せず、ただ自分が信じる行動だけをとっていた。

 

そしてどれだけ泣きそうになっても、誰にも愚痴を言わなかった。

たまにひとりで泣くことはあったけれど。

 

メンターというか、相談できる相手を探そうとしたタイミングもある。

 

けれども、しょせん経営者にメンターはいないのだ。

孤独を楽しめなければ経営者にはなれない。

 

ただ、僕は全ての人が経営者になるべきだと思っているので、それはつまりすべての人が孤独を楽しめるようになるべきだ、と思っているということだ。

 

それは多分無理なのだろうけれど。